リヴァプール戦マッチレビュー
22/23 プレミアリーグ第10節 エミレーツスタジアム
アーセナル 3-2 リヴァプール

・ゴール
マルティネッリ(1′)
サカ(45+5′)(76′)(P)
ヌニェス(34′)
フィルミーノ(53′)
・交代
ウーデゴール→ティアニー(82′)
ジェズス→エンケティア(90+1′)
サカ→ヴィエイラ(90+4′)
ルイス・ディアス→フィルミーノ(42′)
アーノルド→ゴメス(46′)
マティプ→コナテ(69′)
サラー→ファビーニョ(69′)
ジョタ→エリオット(81′)
・カード
ウーデゴール(45+4′)
ルイス・ディアス(6′)
ゴメス(71′)
・レフェリー
マイケル・オリバー
今シーズンこそリヴァプールに勝つチャンスだと思っていましたが、そのチャンスをものにして、ようやくリヴァプールに勝利しました。リヴァプールに関しては、相性がかなり悪いチームではあるので、この勝利はかなり大きいです。
冨安について
この大一番でまさかスタメンに起用されるとは思っていませんでした。前回のマッチレビューで、ベンホワイトの代わりとして、スタメンで出ても全く問題ないと話をしていたので右SBとしての出場は考えていましたが、まさか左SBとして起用されるとは思っていませんでした。そもそもアルテタが利き足をかなり重要視するタイプで、過去にはコラシナツをCBで起用したり、ジャカを左SBで起用する経緯があります。またティアニーが離脱しているわけではないので、普通に考えればティアニーを起用してくると思っていました。なので冨安を起用してきたのは少し驚きました。試合前Twitterでも呟きましたが、この大一番で起用されることからも、アルテタからの信頼が厚いんだと思いました。
起用の意図としては、後ろの守備をより固める為、ロングボールの対応、そしてサラー対策だと思います。その起用通り、ロングボールにもしっかり対応できていましたし、サラーにもほとんど仕事はさせていませんでした。この試合ではアーセナルが時折、縦に急ぎすぎている場面もあり、パスをカットされるシーンも何度かありましたが、冨安に関しては無理な縦パスは出さずに、少ないタッチでパスを出しながら、チームを落ち着かせていました。
またいつもとは違い、冨安が左サイドでバランスを取ることにより、ベンホワイトのオーバーラップがいつもより増えていたと思いますし、サイドにはってプレーする機会が多かったと思います。ここ最近、ベンホワイトのオーバーラップのタイミングが完璧ではあるので、その強みを活かすことができたと思います。ただこの試合を見て、ベンホワイトからポジションを奪うのはかなり難しいのではと感じました。直接アシストやゴールという結果がついているわけではないですが、頭のいい動きで間接的にゴールに関わっています。ただ、この試合でアルテタが柔軟に左SBとして起用したことによって、今後左SBやCBとしてのチャンスもあると思っています。
判定について
この試合では判定が色々と物議を醸していますが、いくつか取り上げたいと思います。
マガリャンイスのハンド疑惑のシーン
ハンドを取られてもおかしくなかったと思います。仮に逆の立場だったらおかしいだろというマッチレビューを書いていると思います。ただここ最近、ハンドの基準が良く分からなくなっているのが現状ではあると思います。結局審判によって判定が変わってくると思います。
マルティネッリの足裏が入ったシーン
このシーンに関してはクロスを上げた後の着地する場所にアーノルドの足があったので、不可抗力ではあると思います。なのでこれで削ったと言われるのはナンセンスだと思います。じゃあ逆にあのシーンどうすればよかったのか教えていただきたいです。ルイス・ディアスの負傷のシーンについても、ボールの奪い合いの中で体制が崩れてしまい、トーマスも巻き込まれて、のしかかってしまう形にはなってしまいましたので、このシーンに関しても不可抗力だと思います。アーノルド、ルイス・ディアスの負傷に関しては、不運なプレーだったと思います。早く復帰することを願っています。
ジェズスのPKについて
このシーンに関してはPKを取られても仕方ないとは思います。ジェズスはボールにプレーしていますし、チアゴの足は当たってしまっているので、妥当な判定だと思います。仮に後半エリオットがペナルティエリア内で倒れたシーンでは、ティアニーが足を出して当たっていれば、PKを取られていてもおかしくなかったと思います。ペナルティエリア内で安易に足を出してしまうのは危険だと思います。
この試合に関してはどちらのチームも見逃されていたシーンはあったので、そもそも判定に一貫性はなかったと思います。例えば、ゴメスがマルティネッリを突き飛ばしたシーンは危ないプレーでしたし、ツィミカスの肘が入った場面はレッドカードが出てもおかしくなかったと思います。昨シーズンから言い続けていますが、アーセナルの誤審が見逃されればいいと思っているわけではなく、判定の一貫性が欲しいだけです。ただ、現状それを言っても意味がないのはどのチームのファンでも分かっていると思います。少なくともこの試合でさえどちらのチームにも不満があるのが現実です。今後も審判の判定に関しては問題になると思いますので、言うだけ無駄だと思っています。
アーセナル全体について
ヴェンゲル監督の時代からそうでしたが、もちろん華麗なパス回しのイメージも強いですが、昔からショートカウンターがアーセナルの武器だと思っています。そしてこの試合でも、マルティネッリの先制点、サカの追加点どちらもカウンターからの得点でした。また今のアーセナルはカウンターをしっかりシュートまで持っていけるようになったこと、仕留められるようになったことがかなり大きいです。また、ブロックを作ってくるチームに対して、U字型のビルドアップになってクロスを上げることしかできないというチームから崩せるチームに成長しています。またゴールの後も、ジャカを中心に選手で集まって話し合っているシーンをみると本当にいいチームになったと感じます。
クロスゲーをやっていた時はアルテタを解任してもいいんじゃないかと、思った時もありましたが、ここまで信じて応援してきてよかったです。これはあくまで個人的な意見ですが、プレミアリーグの中で一番魅力のあるチームだと思います。
まとめ
正直なぜリヴァプールが10位に沈んでいるのか分からない試合でした。少なくとも前節のトッテナムより圧倒的に強かったです。リヴァプールとの試合は打ち合いのゲームになることがよくありますが、そういうゲームをしっかり制することができたというのが、チームにとってかなり自信になります。ノースロンドンダービーに関してはホーム側が勝つというのがここ最近の流れではあるので、正直勝つと思っていました。なのでリヴァプールに勝てたことで、今シーズンのアーセナルは違うということが分かりました。シーズン開幕前、今シーズンの目標としてはCL権を獲得することと話していましたが、この試合を見て、そんな弱気なことを言っていてはダメだと感じました。今シーズン、間違いなくアーセナルは優勝を狙えるチームだと思います。ここからまた、1試合ずつ勝ち点を稼いでいって欲しいです。
次節は10/14(金)1時45分キックオフでEL GS第4節ボデグリムト戦となります。アウェイでの試合となりますが、ここはしっかりターンオーバーして勝って欲しいです。
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