【大怪獣のあとしまつ】ネタバレレビュー 2022年ワースト映画決定!?

大怪獣のあとしまつ 映画レビュー 映画・ドラマ

2022年2月4日公開の「大怪獣のあとしまつ」を今さらながら観てきました。鑑賞した日は3月11日。当日公開日の「THE BATMAN-ザ・バットマン」を観たい気持ちを抑えて鑑賞してきましたが、バットマンを観ればよかったと後悔しました。ある意味期待を裏切らない作品でした。この記事ではネタバレを多少含んでしまいますので、まだ観ていない方はお気を付けください。

作品概要

2022年制作
上映時間:115分
映倫区分:G
制作国:日本
監督:三木聡

あらすじ

日本中を恐怖に陥れた巨大怪獣が死亡する。安堵と喜びに沸く国民。その死体には様々な可能性があることから「希望」という名が付けられるも、希望の死骸はゆっくりと膨張し、最悪の場合には大爆発を引き起こす恐れがあった。そんな危険な大怪獣「希望」の後始末を担当することになった政府直轄の特殊部隊・特務隊の青年たちは、国民、そして日本の運命をかけた危険な死体処理に挑む。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%80%AA%E7%8D%A3%E3%81%AE%E3%81%82%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%A4

「誰もが知る”巨大怪獣”の誰も知らない”死んだ後”の世界を描く」や「この死体、どうする?」といった、キャッチフレーズにワクワクして、当初は公開初日に観に行こうとしてたくらい期待していた作品でした。それがなぜ約1ヶ月遅れで観に行ったかというと公開日当日SNSでの批判の嵐が凄かったからです。それは、面白いほどに褒める意見が全く見当たりませんでした。一番印象に残っているのが、「お金をドブに捨てるようなもの」といったような意見です。僕もひよったのでレイトショーを選択して400円を浮かすことにしましたが、それも虚しくしっかり1500円をドブに捨てました。

映画、ドラマ、アニメ観るなら、U-NEXTがオススメ!

見事な予告詐欺

そもそも僕は特段、特撮(怪獣)映画が好きなジャンルではないためあまり観てきませんでした。しかし友人から「シンゴジラ」が面白いと勧められ、観て見事にハマりました。怪獣映画ではあるものの、会議シーンがメインとして取り上げられているのは非常に面白いと感じました。そしてこの「大怪獣のあとしまつ」の予告でもどこか「シンゴジラ」の雰囲気を漂わせており、期待せずにはいられませんでした。しかし蓋をあけてみると、予告動画にあったような雰囲気は全くなく、寒すぎるギャグと下ネタのオンパレード。こんなことなら最初からコメディ要素全開で予告動画を作って欲しかったです。それならば最初から映画館にまで観に行っていなかったと思います。もしくはコメディ覚悟で観に行けてました。


しかし仮にこの映画がコメディ映画として面白いかと問われても面白くないと僕は答えます。もちろん人それぞれに笑いのツボがありますので、自分に合わなかっただけかもしれませんが、当日僕以外にも10組ほどお客さんがいましたが、笑い声は一切ありませんでした。

あとしまつとは?

この映画の重要となる部分は題名のとおり、”大怪獣のあとしまつ“なわけですが、果たしてあとしまつができているのだろうか?なんといってもラストのオチには啞然としました。2時間近くやってラストがそこにたどり着くのはいかがなものなのでしょうか?最初からそれを見せてくれれば、こんな無駄な時間を過ごす必要はなかったと思います!

それでも大ヒット

正直言ってかなり酷い作品を観ました。それでもそれなりにこの映画はヒットしています。僕自身もそうですが、SNSで批判の嵐が凄まじい分、この映画がどれほどのものかと逆に観に行く人が増えたことが原因でしょう。人間ダメと言われると逆にそれが気になってしまう生き物です。そしてこの作品は批判通り、期待を裏切らなかったと思います。果たしてどれほどの人がお金をドブに捨てたんでしょう?

まとめ

早くも2022年でワーストの映画が決まったと思います。正直日本の映画界的にもこんなにヒットしていい作品ではなかったと思います。それほどまでにつまらない作品でした。もう上映は終了していますので、気になった方がいましたら、サブスクで配信が開始されたらぜひ鑑賞してみてください。レンタルをしてまで見るような作品ではありません。

満足度1.0

★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

コメント

  1. 児島の仙人 より:

    大怪獣のあとしまつは、コメディではありません。
    シン・ゴジラ同様リアルなシミュレーション映画だと思います。

    異なるのは、シン・ゴジラは怪獣が活動している緊迫した状況であり、大怪獣のあとしまつは怪獣がすでに死んでいて緊張が解けた緩い状況だということ。
    政府の対応が異なるのも自然なことだと思います。

    ギャグと下ネタは確かに印象には残りますが、オンパレードというほど頻繁にはありません。しかもそれを発するのは特定の人物に限られます。
    特にキノコのシーンは、観客にグロテスクなシーンから目を逸らさせトラウマにさせないための配慮だと思います。(大事なことなので2度やってくれます。)

    「雑音」に惑わされずストーリーをきちんと追えば、意図せず「選ばれし者」となってしまった主人公の、葛藤と絶望が伝わってくるのではないかと思います。

    結果として、この映画のラストのオチは、人類が望んだ「あとしまつ」ではありませんでした。
    人類は怪獣の死体を無臭化・無毒化して、観光資源として復興に役立てようとしていました。
    主人公もそのために真剣に取り組みましたが、三角関係のもつれで元婚約者の夫から妨害を受け、ついに命まで狙われてしまいます。

    さすがに堪忍袋の緒が切れた主人公は、あろうことか人類の「希望」を奪って、地球を見捨てて宇宙に去っていってしまいました。
    従来の特撮ヒーロー作品では絶対にあり得ない展開です。
    これを「面白い」と思うかどうかは人それぞれですが、私はしっかり楽しませていただきました。

タイトルとURLをコピーしました